秘密基地

2010年10月17日 日常
あの頃の小さな僕が見上げる空は本当に広かった。
好きな人をこの手で守れると思っていた。本気で。

どうして背が伸びないそれが悔しかった。

あきらめることなんて思い浮かばなかった。
ただ前を向いてた。

でも出来ないことばかりで、はやく自由になりたくて・・・

いくら手を伸ばしたって届くはずのない大きな空。
でも僕は何にも疑うこともなく綺麗な未来を信じてた。

悔しいことがあるとこらえ切れなかった大きな涙。
でもあの時の僕の目は何より輝いてたと思う。

 

 

あれからずいぶん背も伸びて世の中のこと少しわかって。
一生懸命がかっこ悪くて、さめたふりして歩いていた。

でも中途半端な僕には何一つ出来なかった・・・

いつからか僕はきらめく明日を信じてたことさえ忘れて
自分を守るためにたくさんの大切なものを傷つけてた。

はるか遠く真上の空の向こうに何があるか知りたくて
大人になったら必ず行くんだよって約束したんだ。

 

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