俺の映画の見方

2005年9月16日 映画
俺が映画を見るとき。
興味がある映画は字幕版と吹き替え版との両方を見て、
さらにいろんな「媒介」のものを見る。
最低5〜6回は同じ映画を見るね。
訳し方ひとつで映画の雰囲気が代わるし
ストーリーやシーンに新しい発見ができる。

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?まずは字幕で見る。字幕が好きだ。
字幕は瞬間に読める字数が限られているので
訳に制限を受ける。
それはものすごぉぉぉくキツイ制限であって、
意味のほとんどを削るハメになることもある。

意訳ハナハダシイところもあり、
意味が通らないことも多々ある。
翻訳家のセンスが強く出る。
翻訳家のセンス次第で映画がつまらなくなったり
おもしろくなったりするといっても過言じゃない。

?次に日本語吹き替えを見る。
クチが動いてる間に日本語を詰め込まなければならない。
英語の動詞や助動詞というのは意味の範囲が広く、日本語にすると説明的で長くなりがちだ。
映画の流れを重視するためにシンプルにしようとして
意味が薄くなることもある。

またそれとは逆のこともある。
例えば英語では驚いたときの表現はほとんど「オーマイゴッド!」だ。
時にはただそれを連発するシーンもある。
吹き替えではこれらをすべて意訳する。
「オーマイガ!」「オーマイガ!」「オーマイガ!」というシーンも
「うそだ!」「そんなのありえない!」「どうしてだ!!」とかになる。
「おぉ神よ!」とか言うことはマズない。
英語は意外と感情表現の単語が少ない。
イントネーションで伝えてる感じだ。

?次に、
DVDならば吹き替え版に英語字幕を表示させながらみる。
どう訳したのか、どう意訳したのかよくわかる。
映画の英語を全て聞き取ることは難しいけれど、
読み取ることなら俺にも出来る。
長い文章なら一旦停止させて読む。
それに、たとえ全てクリアーに聞き取れたとしても
特有の言い回しやジョークなんかはやっぱり、
プロ翻訳家それぞれの日本語訳を見てみるのがいい。

この見方をしてるとよく思うんだけど、
英語でのそのシーンよりも
日本語表現・翻訳のほうが優れていると感じるシーンも意外と多い。

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同じ作品でも
映画、ビデオ、DVD、テレビ番組、
発売元、時期によって訳がちがう。

   吹き替え版は声優の違いも非常にデカイ。
   キャラの個性、しゃべるマも違ってくる。

   テレビは2時間や2時間半番組にするためにシーンを削る。
   本筋がよく見えるようになるケースも多い。

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同じ作品を数種類・何回も見て、
いろんな角度から切り出すと
ストーリーに新しい発見があったりしておもしろい。

「そういうことだったのか・・」ってね。

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